ワークパンツの売れ筋と言えば、ディッキーズ874とレッドキャップPT20。
見た目は一緒だけど、どこが違うの?と思われた方もいると思います。
そこで、実際に仕事の作業着として2つのブランドを着用している私が、それぞれのサイズ感や見た目の違いを徹底比較してみました。
どちらもアメカジのワーク系ブランド
どちらも100年ほどの歴史があるブランド。
知名度ではディッキーズの方がありますが、レッドキャップも耐久性、品質において引けを取らないブランドです。
今ではファッショアイテムとして欠かせない存在になっています。
Dickies (ディッキーズ)|ストリートコーデの代名詞
1922年、アメリカのテキサス州創業。
正式名は「Williamson-Dickie Manufacturing Company」
第二次世界大戦中にはアメリカ陸軍に制服を供給し、戦後も信頼と品質を基盤に多くの労働者から支持を得ていたようです。
874は1976年に発表。今ではワークウエアというより、ファッションアイテムとして親しまれているブランド。
RED KAP (レッドキャップ)|ワークシャツも安定の高評価
名の通り「赤い帽子」がトレンドマークのレッドキャップ。
創業は1923年。当時は「よだれかけオーバーオール」を専門としてスタートしました。
その後1939年に社名を「RED KAP」に変更、製造を工業用シャツとパンツに重点を移し、高品質で耐久性があることから、現在では多くの自動車工場のユニホームとして圧倒的なシェアを誇ります。
定番のPT20はディッキーズ874と似ていることから、よく比較されるワークパンツです。
ディッキーズ874とレッドキャップPT20の「ココが違う!」
- カラー展開
- 履き心地
- サイズ感
- フロントボタン
- ベルトループ
- サイドポケット
- 縫製
同じアメリカのワークパンツですが、細かい点に違いがあります。
一番の違いは「サイズ感」ですね。
それぞれの違いを、比較画像と合わせて見ていきましょう。
1.カラー展開|ディッキーズ874の方が豊富
- ディッキーズ874:約20以上
- レッドキャップPT20:7色
「PT20」の7色に対して「874」は倍以上あります。別注アイテムも含むと数知れず…。
しかし、基本は主力のカーキを始め、黒、グレーなどのダーク系が人気です。
色合い関しては下の画像をご覧ください。
同じネイビーでも結構違いますよね。ディッキーズは明るめ、レッドキャップは深めの色合いになっています。
個人的にはレッドキャップの色合いが好きですね。めちゃカッコいい…。
2.履き心地|レッドキャップの方が動きやすい
- ディッキーズ874:8.5オンス
- レッドキャップPT20:7.5オンス
PT20の方は、同じインチでも全体的に幅はありますが1.0オンス軽い。
PT20は柔軟な生地なので、購入してすぐにでも動きやすいのが特徴です。
しかし874も洗濯を繰り返しているうちに柔らかくなるので、PT20と同じくらい履きやすくなります。
厚みがある分、874の方が耐久性がありますね。
3.サイズ感|レッドキャップPT20の方が全体的にダボつき感がある
『実寸値』
【34インチ】 | ディッキーズ874 | レッドキャップPT20 |
ウエスト㎝ | 86 | 88 |
股上㎝ | 32 | 32 |
わたり幅㎝ | 31.5 | 33 |
裾幅㎝ | 23 | 23 |
レングス | ディッキーズ874 | レッドキャップPT20 |
30 | 76(メーカー値) | 74 |
32 | 81 | 80-82(メーカー値) |
実際に履いてみました。レングスが同じじゃなくてすみません(+_+)
同じ34インチですが「ウエストとわたり幅」に違いがあります。
ウエストの誤差は2㎝程なので大して気になりませんが、不安な方は普段履いているパンツを、実際に測ってみた方がいいと思います。
全体的にPT20の方が、シルエットがゆったりした感じですね。
それぞれ個別にサイズ感を執筆している記事があるので、参考にして下さい・
関連記事:ディッキーズ874のサイズ感を徹底調査!失敗しないレングスの選び方
関連記事:レッドキャップのパンツ「PT20」のサイズ感を徹底調査|着用者のレビューもあわせて紹介!
他のワークパンツが気になる方はこちらを参考にして下さい。
関連記事:【ワークパンツ】定番ブランド人気おすすめ5選|おしゃれコーデもあわせて紹介!
4.フロントボタン|フック式とボタン式
- ディッキーズ874:フック式
- レッドキャップPT20:ボタン式
874がフック式に対し、PT20はボタン式。好みですね。個人的にはフック式よりボタン式が好きです。
因みにジッパーは、874は日本企業のYKK。PT20は自社のオリジナルジッパーでした。
5.ベルトループ|ディッキーズ874の幅はゴツイ
- ディッキーズ874:3.5㎝
- レッドキャップPT20:1.2㎝
ベルトループの横幅は874は約3㎝あります。その為、小さめのキーリングが付けれません。
PT20は1.2㎝と、通常よく見るタイプなので問題なし。
縦幅に関しては874は通常の作業ベルト(3.7㎝)がギリ入る感じです。
6.サイドポケット|手を入れやすいのはレッドキャップPT20
- ディッキーズ874:縦ポケット
- レッドキャップPT20:斜めポケット
ディッキーズ874の脇ポケットは垂直になっており、ポケットの存在が目立たずスマートな印象です。
対してPT20は、斜めポケット。手が入れやすいのは斜めポケットですが、どっちでもいいです笑
7.縫製|レッドキャップPT20の縫製は雑
874はきれいなミシン縫いですが、PT20は仮縫い状態とでもいいましょうか、雑です笑
またPT20は糸の飛び出しもあり、初めて購入した方は「不良品が届いた」と感じるかもしれません。
しかしこれがPT20の「味」古着感があって好きですね。
実際に履いても、ほつれることは無いのでご安心を!
ディッキーズ874とレッドキャップPT20の「ココが一緒」
- 素材
- ヒップポケット
- ブランドタグ
ここでは「次はディッキーズ874」と「レッドキャップPT20」のここが似ている点、3ヵ所を紹介します。
2つとも履き心地が違っていたのに、同じ素材を使用していたのは意外でした。
1.生地の素材|王道のT/Cツイル素材
T/Cツイルとはテトロン(ポリエステル)とコットンが混紡した素材。
ディッキーズ874とレッドキャップPT20はどちらも、ポリエステル65%コットン35%の生地で作られています。
この絶妙な配合により、2つの素材が上手く絡み合っているんですね。
- ポリエステル:通気性、速乾性、シワになりにくい
- コットン:しなやかさ、耐熱性、安価
2.ヒップポケット|どちらも留めボタンは1つ
両方ともヒップポケットは2つ。
そのうち留めボタンは左側の1つだけで、被せるような蓋はありません。
見た目は一緒ですが、深さが違います。874の深さはiPhone12がすっぽり入るのに対して、PT20はギリギリ入る感じです。
ヒップポケットの深さ
- ディッキーズ874:18.5㎝
- レッドキャップPT20:15.5㎝
3.ブランドタグ|見てても飽きないタグ
タグの大きさは若干違いますが、位置は右側ヒップポケットの上と同じです。
それぞれ生産時期により、タグがなかったり、デザインが異なったり様々です。
タグフェチの私は、見てるだけで一杯いけます笑
ブランドタグ(現行モデル)の大きさ
- ディッキーズ874「縦2㎝:横4㎝」
- レッドキャップPT20「縦2.5㎝:横3㎝」
ディッキーズ874はこんな人におすすめ
- 始めてワークパンツに挑戦する方
- 古着過ぎないシルエットが欲しい方
- 短パンを履きたくない方
- 耐久性のあるワークパンツが欲しい方
- コスパのいいワークパンツを探している方
ディッキーズ874の特徴は、古着過ぎずバランスの取れたシルエットが出せる点。
生地は厚みがあるので、真夏では少し暑苦しさはありますが、スキニーパンツと比べると全然楽です。
使用しているうちに生地が柔らかくなり、経年変化も楽しめます。
レッドキャップPT20はこんな方におすすめ
- ディッキーズ874よりダボつき感が欲しい方
- 軽めのワークパンツが欲しい方
- 買ってすぐに履きたい方
- 着心地の良さで選びたい方
- 夏用のワークパンツを探している方
レッドキャップPT20の特徴は、生地が柔らかいとこ。874よりワーク感があり男らしさが出せます。
また、ワークパンツは夏は熱いと思う方もいると思いますが、PT20は蒸れることなく過ごしやすいので、夏用として購入する方も少なくありません。
1本あれば着回しがきくので、持っておきたいアイテムです。